2008'07.13 (Sun)

〜自分の中にある真実に耳をすます〜「3つの真実」

ミリオンセラー「鏡の法則」の著者、
野口嘉則さん待望の新刊、「3つの真実」。

主人公は元うだつのあがらない営業マン・矢口亮。
そんな矢口は「成功法則」との出逢いを境に
仕事で成功し、妻子も得て
大きく人生を転換させることに成功した。
ところが、幸せそのものと思えた矢口の人生に、
仕事、家庭で思わぬトラブルが発生する。
戸惑う矢口の目の前に不思議な老人が現れ……という物語。

ストーリーは突然あらわれた不思議な老人と主人公との対話形式で進む。

成功法則を元にどん底の人生から浮上していく
主人公の物語は今までに何編かあるが、
一旦成功したものの、
「これで本当によかったのだろうか」
と振り返るものは、それほど多くない。


3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密”3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密”
(2008/05/13)
野口嘉則

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【More・・・】

この本から自分が得た最も大きな収穫は
「自分が本当に求めている幸せ」とは何かということ。
作中では「中心軸」という言葉で表現されている。

「自分に起きてくる出来事を判断するときのゆるぎない価値基準となるのが中心軸じゃ(略)
よいかね。真の豊かさを実現するためには、まず自分の中心軸をを定めることが不可欠なのじゃ。」

意外にも、このことに気づいていない人は多い。
そして気づかないまま「成功」してしまった場合、
「こんなはずじゃなかった」と、
矢口のようなジレンマに陥ることになる。
中心軸が定まっていないと、その場その場で起こったことに
対して感情で流され、自分の望んでいない方向へ進んでしまうからだ。

ではなぜ人は自分の望んでない成功へ向かってしまうのだろうか?
その原因は、人間の「行動の動機」にあると、老人は言う。

「人間の行動の動機は、突き詰めていくと愛か恐れかどちらしかないのじゃ」

つまり、大きく分けて人は「愛」または「恐れ」を背景に
行動を開始するということだ。
恐れの感情が引き金になる代表的な行動は
「人から認められるため」の行動。
そうすると、人の意見にふりまわされ、
心の平安を得ることは決してできない。

一方、「愛」による行動をするためには、どうしたら良いのだろうか。
その大きなポイントが「自尊心を満たす」ことだ。

「自尊心とは、自分のことを価値ある存在として認め、尊重し、信頼する心じゃ」

つまり、かけがえのない自分という存在をそのまま認めることである。

行動や行為のことを「Doing」
それで得られるものを「Having」
その人自身のことを「Being」
と言うそうだ。

ここで注意したいのは
「Doing」も「Having」もその人自身ではなく、付属物にすぎないこと。
例えば幼い頃から「Having」(行動によって得られるもの)の部分のみ評価されてきた人は
大人になっても他人からの評価に依存し、その結果恐れがつきまとう。

しかし、「Being」(行動、結果によらず、そのままでかけがえのない存在であること)を満たすことができた時、人は本当の意味で満たされ、安定し、
誰にも侵されない自分自身を取り戻すことができる。

自分を幸福にする力は他の有名な誰かではなく、自分自身なのだ。

そうして、自分をうまく満たし、幸せに近づくためのヒントが
「3つの真実」なのである。
(「3つの真実」についての詳細は、ぜひ本書をお読みいただきたい)

「3つの真実」を読んで強く感じたのは、
自分の人生であるのに、他人に多くを依存し、自分の生を
生きていない人が意外に多いのではないかということだ。
自分もかつてはその一人だった。
誰かの評価におびえ、自分をありのまま受け入れることは難しかった。
つねに今のままではダメだとムチをうち、必死で勉強をした。
それらはすべて人に評価をされるためだったように思う。
しかしたとえほめてもらっても、「もっともっと」と乾いていた自分がいた。
正直、理由がわからず苦しかった。
この本に出会って、ようやく自分に向き合うことができた。
それは純粋に夢に向かう小さな私とつながれたということでもあった。

向き合った結果、あらためて私は自分の夢を再確認した。
クオリティーを守るためにも、客観性は大切だ。
しかし、これまでのように、誰かの評価を最優先とするのでなく、
少し距離をおいて自分の表現したいことを大切にしていきたい。
今は、そう考えている。

この物語をただのオカルトと思って切り捨てることは簡単だ。
しかし、「常識」は移り変わる。
(天動説だって、以前は平気で信じられていたのだ。)
こういう一見不思議な物語に「真実」は眠っている。
この本を手に取っても何も変わらない人ももちろんいるだろう。
しかし、読み手次第で、この本から今後の生き方を変えるような
かけがえない収穫を得ることがきっとできるに違いない。
そういう人は、本当に幸運だ。

また、このレビューに今このタイミングで出会ったということは、
あなたにとって生き方を見直してみる絶好の機会なのかもしれない。
なんとなく「今の生き方」に疑問を持つ方、「幸せ」がピンとこない方は
一読いただきたいと思う。

不思議な老人が言うとおり、きっと、
「人生における大切なメッセージというものは
最善のタイミングであらわれる。」
ものなのだから。

テーマ : 今日の一冊 - ジャンル : 本・雑誌

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